はじまり
春はあけぼのとはよくいったものだ。春の気候にある、太陽が明るくて暖かいこと、三寒四温なる気象の動き、それに伴う生 き物の動き、それに由来するいろいろな匂い、そのどれもが気持ちのよいものに感じられて朗らかな気分になる。私は過ごす 環境に大きく影響を受ける方で、とても嬉しいし、私の持ち物ではないのだから変だけれども、宝物のように感じる。
春は人も動いて、私に今期から東京から大阪に引っ越す友人がいる。その人と話していて、
日々の出来事を綴るような文章をかわしたい。ただし返信は不要。返信を意識するとお互いのもとに不要な強制性が生じる。それが無いほうが楽しい。
と思った。そこでその友人以外にだけ告知して、とくに目立つようなことを意識するようなことはなく、この日記を書くことにした。
この日記によせて。webに載せる文章はついつい口語体で書いてしまうが、文語体でこの日記を書いてみようと思う。
私は文語体と口語体についてほとんど知識を持っていない、さしあたり、なるべく美しい文体で書こうと思った。なぜなら文語体が伝統的に含んできた、文章を書き表しそれを伝達する過程にあって口語体に比べての優位性が存在しているかもしれないので。
美しい文章へのあこがれも意欲のもとになっている。最近時折与謝野晶子が訳した源氏物語を読んでいていい印象を持ったので、その文章の運びを参考にしたい。